広川中学校で「まちづくりワークショップ」を開催

ワークショップの目的

令和4年8月22日 広川中学校で同校生徒による「まちづくりワークショップ」を実施しました。

現在、広川町では「都市計画マスタープラン」の見直しを行っています。

「都市計画マスタープラン」とは、地域の特性を踏まえ、目指すべき将来の姿と、その実現に向けたまちづくりの方向性を示すもので、概ね20年後の将来の姿(将来像)を展望するものです。マスタープランには、土地利用や都市施設(道路、公園など)の整備に関する基本方針などが示されます。

今回、マスタープランの策定に合わせ、20年後にまちづくりの主役となる広川中学校の生徒の皆さんに、ご参加頂き、広川町の未来について意見交換をして頂きました。

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グループ討議

このワークショップには、9名の生徒が参加してくれました。参加者は、上広川校区、中広川校区、下広川校区の3つの班に分かれて、それぞれの地域について、地域の魅力、地域の課題を出して頂き、そうした実情を踏まえて、目指す地域の姿を考えてもらいました。

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グループごとの発表

上広川校区の発表内容

上広川地区の発表画像

(地域の魅力)

・自然が豊かなこと ・川の水がきれい ・神社の景色がきれい ・自然動物が生息

・広川ダム周辺の景色 ・地域のまつりが交流の場になっている

・上広小では歓迎遠足で善蔵塚古墳公園へ行く。公園は交流の場でもある。

・山の子ども達は、ふれあいタクシーで登下校する。

・自然を活かした「アクティビティ」があればいい。

(地域の課題)

・通学路に歩道がない。 ・道路が狭く危険な場所がある。 ・お店がない。

・買い物が不便。買い物は校区の外へ行く必要がある。

・高齢者は、バスがあった方がよい。(巡回バスは欲しい。)

・自由に使える体育館が欲しい。 ・小学校が古い。(給食室の天井が壊れている。)

(将来像)

・地域の自然を活かしたキャンプ場を造る。

・自然を観光出来るツアーの開発やアクティビティがあればいい。

・上広には商業施設が欲しい。広川町全体としても、ショッピングモールみたいな大きな商業施設があったらいい。

中広川校区の発表内容

中広川地区の発表画像

(地域の魅力)

・桜やイチョウなど、人が集まる場所が多い。

・公園が多く、公園ボランティアがいる。(ジュニアリーダーも子ども達と交流)

・工業団地がある。 ・農業が盛んである。

(地域の課題)

・イチョウは、多くの人が集まる時期に、車を好き勝手に駐車している。

・久留米や八女と比べて商業施設やゲームセンターなどの遊戯場が少ない。

・歩道のない道路があり、交通安全に問題がある。

・バスが少ない。 ・誰でも集まれる施設が少ない。 ・子ども達が行ける店がない。

・工業関連以外の産業が少ない。

(将来像)

・イチョウの所に公園を造る。観光客を集められる。

・自然を残しながら商業施設も造り、お年寄りが暮らしやすい地域になって欲しい。

・子育てしやすい町になって欲しい。

・働きやすい町になって欲しい。(様々な業種があって、色んな働き方ができる町)

下広川校区の発表内容

下広川地区の発表画像

(地域の魅力)

・学校がきれい ・高速道路が通っている。 ・交通の便がいい。

・おじいちゃん、おばあちゃんが優しい。

・古墳がある。 ・自然が豊か。

(地域の課題)

・特産品が少ない。 ・観光客が行く場所が少ない。

・街灯が少なく、夜が危険。 ・歩道が狭い。 ・最近、猪が下りて来る。

・バスがない。(不便) ・遊具が古い。 ・遊ぶ場所が少ない。

・ショッピングセンターがない。

(将来像)

・特産品を増やす。 ・観光客を増やす。 ・駅が欲しい。

・映画館が欲しい。 ・絣の柄を使う。 ・買い物できる場所を造る。

全体討議(意見の追加)

グループごとの発表の後、全員が中央テーブルに集まって、各校区で出された意見に、追加意見を出し合いました。

上広川校区について

・白金山も観光資源に活用できる。

・近所にホタルが見られる。保護する。(ホタルまつり?)

・山が多いのに、登山客がいない。登山客を呼び込む施設があったらいい。

・自然を活かして、キャンプ場やアクティビティを整備する。

中広川校区について

・人が集まりやすい場所なので、活かす必要がある。

・久留米絣の体験学習を取り入れ、日本文化を発信し、外国人観光客を取り入れる。

・「子育てしやすい」とか「働きやすい」といった将来像は、中広川校区だけでなく、町全体で目指すものだ。上広川及び下広川にも共通する事項だと思う。

・周りの者も言っているが、広川町には果物や野菜などの農産物も多いので、道の駅が出来たらいいと思った。

・道の駅は、産業の振興だけでなく、交流の拠点にもなる。

・町全体の話になるかもしれないが、学校の近くの田んぼ道が暗いので、街灯の設置が出来ないか。安全な地域になったらいい。

下広川校区について

・遊具が古いとあるが、下広川校区には、そもそも公園が少ない。

・映画館が欲しいというのは、商業施設の整備にも繋がる。

・久留米絣に特産品のガーベラなどと組み合わせられないか。ガーベラは、沢山の花言葉がある。本数や色によって花言葉がある。メッセージ性を出せたらいい。ガーベラそのものにも「希望」や「前進」という意味がある。

・下広川校区ならではのものは、古墳。ここを活用するのなら、公園化も必要。

・古墳は、外国人にも興味があるのではないか。(歴史もキーワードになる。)

・広川町は公共交通が弱いが、20年後、どうなっているのかはわからない。ドローンが輸送手段になっているかもしれない。

・課題が最も多く出されたが、可能性は下広川校区が最も高い。

町全体で考えよう

・学校に太陽光発電設備を設置して、自然エネルギーを取り入れれば、学校の建物は、長期間存在するので、持続可能な社会のためになる。(小水力発電の検討もされている。)

・広川ダムの桜がきれい。しかし、人が少ない。ここを活用できないか。

・桜の鑑賞に、電動自転車を活用できないか。自転車の返却時にお金が一部返ってくるような仕組みも必要。

・ダムは坂道も多いが、そこを解決するのに、新たな取り組みも考えられる。

・上広校区も自然が多いが課題も多い。そうした意味では、上広も将来性は高い。

・自然を活かしたグランピング等も、今、話題になっている。

・上広の山の中に、大きなブランコを作った人がいて、きらめき学習で行った。そんな場所が簡単に行けたらいいと思う。(自然の樹木等を活かしたアスレチックの創出)

全体討議のワークショップ画像
全体討議のワークショップ画像2

ワークショップのまとめ

上広川校区

・自然が豊かな地域(ホタル・白金山・神社・まつり)

⇒ 自然を活用し、アクティビティなど自然を楽しめるものが身近にあったらよい。

(キーワード:自然)

 

中広川校区

・イチョウや絣工房があり、賑わいや交流が盛んな地域

⇒ 地域の資源を活かし、観光を活性化する。

(キーワード:交流)

 

下広川校区

・古墳があるなど、歴史を感じられる地域。歩道の整備や交通利便性を上げれば、立地的には良い場所

⇒ 歴史文化を守りながら、安全で住みやすい地域を目指す。

(キーワード:歴史)

 

町全体でのキーワード

「年をとっても暮らしやすい。」「子育てしやすい。」町の特産ガーベラの花言葉「希望」

この記事に関するお問い合わせ先

建設課 都市計画係

〒834-0115
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